支度し終わったあと二人で誰もいない廊下をあるいた。 「哀川はきょうだいとかいないの?」 「うん。一人っ子だよ」 一人っ子。きょうだい欲しかったけど....。 「工藤くんは?」 「俺はー弟がいるんだ.... まだ小5だよ」 「二人きょうだいかー。 羨ましいな」 優しく笑う工藤くんはお兄さんの顔だった。