「でも、嬉しいです。
ありがとうございます!」



言った後、旭は「うん?」と首を傾げた。

意外に可愛い動作である。




「どうしてボクが眼鏡をなくしたって気が付いたんですか?」

「あぁ・・・それはね」

「何ですか?」

「旭、よく目を細めてたじゃない?
視力悪い人って、よくそういう動作するなぁって思って」

「ま・・・また勘ですか!?」

「ん、そうだよ」

「凄いです!
その凄い勘、ボクも欲しいです!!」

「あ・・・そうなの?」

「一種の超能力だと思います!」

「そ・・・そんなに?」

「そう簡単にドウを信じるな。
ドウはお世辞が上手いからな」

「えっ・・・そうなの?」

「さすが何度もボクのお世辞に舞い上がっていたアキ先パイですね!」

「ドウ!余計なことは言うんじゃねぇ!!」

「え?アキ、よく騙されて舞い上がっていたの?」

「笑うんじゃねぇ!!」

「フフフ、ごめん、笑ってない、アハハ」

「笑っているじゃねぇかよ!!!!」

「怒るなですぅアキ先パイ」

「怒りたくもなるわ!
ってか、最初にドウが変なこと言わなければ良かったんだ!!」

「まあまあアキ。落ち着いて」

「落ち着いていられるかぁっっ!!」





今までの会話の中で私が悟ったこと。




この狭い部室で叫ぶと、





「うるせぇんだよ!静かにしろぉ!!」