「どうしましたか?」
「な、何でもないよ!」
「そうですか。
ところで、戸塚先生には連絡しましたか?
朱鳥さんも呼ぶ予定ですよね?」
「そ、そうだね!
今から連絡するよ!!」
急いで鞄からスマホを取り出し、電話をかける。
戸塚先生は1時間目が終わったあと授業がなく、朱鳥さんも丁度それぐらいに来れると言う。
ちなみに朱鳥さんも教師。
国語教師なんだって。
お兄さんと性格違いすぎじゃないか?
まぁ・・・良いんだけど。
「旭、アキは?」
「もうすぐ来ますよ。
アキ先パイ、常にギリギリに学校へ来るので」
「そっかー・・・。
そういえば、私気になっていたんだけど」
「何ですか?」
「旭って、アキと仲良いよね。
学年違うのに。
もしかして、恋人?」
「な、何を言うんですか!
わ、私とアキ先パイは、そんな関係ではありません!!
か、かか勘違いしないでください!!!」
動揺すぎじゃね?
「旭、もしかしてアキが好きなの?」
「じょ、冗談はよしてください!
アキ先パイと私は、そんな関係ではありません!!
あ、アキ先パイとはお、お友達みたいなものです!!!」
「そうなんだ。
ごめんね、変なこと聞いて」
「わ、私の方こそごめんなさい。
と、取り乱しすぎました・・・」