立ち入り禁止だから、てっきり新しく立て替えているのかなと思ったんだけど。
床はギシギシ言うし、壁は薄汚いし。
新しくなんてなっていないんじゃない?
夕方の太陽が、明るくしてくれているのが、せめてもの救いだ。
私は今日ほど、この太陽に感謝したことはないだろう。
壁には、わけわからない子どもの絵が沢山飾ってあった。
その殆どに赤がはいっている。
怖い絵を描くなぁ・・・。
不気味さ満載の絵の中には、おじさんの絵が飾ってあった。
豪華そうな金色と赤の額縁。
おじさんは優しく微笑んでいる。
目には・・・小さな丸眼鏡。
眼鏡?
これで良いのか?
でも時間ないし。
私は思い切り、
おじさんのかける眼鏡に手を近づけた。
スッ・・・
え?
眼鏡が・・・取れた!?
その証拠に、
私の手にはおじさんがかけていた、小さな丸眼鏡が
乗っていた。


