夢原毬子の名前で、そこまでわかるなんて。
この人たち・・・本当に探偵なんだ!
「凄い凄い!かっこいいねぇ!」
私は2人の手をにぎり、きゃっきゃっとはしゃいだ。
「こ、これぐらい普通です」
「あ、アキくん照れてんの?」
「ぼ、僕の名前を気軽に呼ばないでください!」
可愛いなぁ・・・。
「アキ先パイ。
気に入ったんですか?この人を」
「気に入ってなんていません!
ドウくんは勝手な勘違いをしないでください!」
「ムキになりすぎです、アキ先パイ」
「アキくん、私をBBKにしてもらえる?」
「し、しません!」
「アキ先パイ。
鼻の下がのびてキモイです」
「ドウくん!では次の指令を出しなさい!
僕らを探し出すことだけがBBKになる条件ではないはずです」
「そうですね。
じゃあ、第2の指令を出しますね?」
「部室を探すことですよね?」
「はい。
さすが校長先生のお知り合いで」
ドウくん、と呼ばれている女子生徒が笑う。
この子の笑顔、結構怖いんだな・・・。
「ヒントぐらいは差し上げます」
「何ー?」