あれから更に3年、私は15歳になった。
この世界では成人である。


これを期に私は仕事を止めた。
お金は有り余るくらいある。

結界を解かない代わりにこの職を止め、私は旅に出ることにした。

この世界を知識としては全て知っているが、実際に見たのはディートス王国周辺だけである。
知識と実際に見たのとじゃまた少し変わってくる。

とりあえず、この世界全部を隅々まで見るのが私の目標だ。


亜空間に自分の財産を全て突っ込み、自作の杖を変化させてイヤリングにする

普通杖は魔法の効果を高める為に使い、この杖は精霊石をつけているためその効力も大きいが、なにより、色々なものに変化できるのである。

普段は目立たないようにこうして杖を持ち運ぶ
魔法使いって知られたくないし?
名前はしれわたってるけど顔を知っている人は少ない。


亜空間からふかふか絨毯とお気に入りのクッションを取り出して上に寝転ぶ。

絨毯事浮かび、このまま移動する。


「いってきますー」

「気を付けるのよー」
「寝過ぎて魔物にやられるな」

「はーい」


ふわふわふわーと上空を飛び回った。


さぁて、どこに行こうかな


上空からは人の姿すら見えない。

街がちいさーい


風の精霊のおかげで上空でも快適である。

暖かいし眠くなってきた…。

近くにあるガルスの街に向かうよう精霊達にお願いし、少し魔力をあげてから眠りについた。






ガルスの街で名物のあげパンを食べながら街を探索する。
この世界にはいろいろな種族が存在し、大きな戦争は遥か昔から起こっていない。


「もぐもぐもぐ…」

15歳なのに身長が135cmのせいで私は子供にみられる。
そのおかげで結構おまけとかをしてもらえるのだ。

悲しいんだか、嬉しいんだか…


裏路地に引っ込まれそうになったり、小さな子が危ないところに連れていかれそうになっているところを助けたり、スリを撃退しながらガルムを楽しんだ。


私の所持金は黒金貨125枚ほど。

黒金貨1枚1億リーク
白金貨1枚100万リーク
金貨1枚1万リーク
銀貨1枚100リーク
銅貨1枚1リークというようになっている。


お金は余るほどあるし、他になに買おうかなー