「ん?なんかしたか?
あと、飯は買ってきたぞ」

「浄化した。
ご飯なにー?」

「ああ、ありがとな
サンドイッチと、ビッグピグの丸焼きだ。」

「わーい、ビッグピグ大好き」

柔らかいのに油っぽくなくていいんだよねぇ

ジンが想像魔法で大きなテーブルとソファーを出現させた。

想像魔法は想像したものを作り出したり、想像した魔法を使えたりする。
この魔法の利点は構造や理論を知らなくても作り出せることである。

私の創造魔法は構造や理論を知らなければ使えない。
想像魔法のほうが使い勝手がいいのだ。


テーブルにビッグピグやサンドイッチ、フルーツ、野菜を並べていくジン


「おぉぉっ、おいしそうっ!」


テンションが上がり、食べていいかと目で訴える。

「…くくっ、いいぞ」

許可をもらいパクパクと食いついた。

んー、頭を使った後の食事は最高ねぇ






「それで?何してたんだ?」

食事を終えてソファーの上で愛用のクッションに抱きつき微睡んでいるとそう聞かれた


「…んー、異世界に行く魔法の研究」

とりあえず異世界からこっちの世界に召喚する魔法はもうあるからね
新たに別の空間を作り、そこから召喚魔法でとりだし、私の作り出している送還魔法で空間に送るという実験をしたりしている

「地球に戻りたいのか?」

「ん?違うよー」

「……そうか?」

あれ、この表情、私が地球に未練があるって思ってるのかな?


「ほら、地球って食べ物が美味しいでしょ
それに他の世界の食べ物も食べたいしねー」


うふふ
この世界、あまり食の文化が進んでないのよねぇ

「……ああ」

微妙な顔をした仁
食い意地張ってるとでも言いたいのかしら?