「おい美乃ちゃん!?美乃ちゃん」

時哉先輩が呼んでるどうしよう、目を開けられないよ、真っ暗だ時哉先輩どこ?

「起きて先輩!?」

「大丈夫だよ。」

ぼやけてるけど、ベッドで寝てる?
どこだろう、人工呼吸器?が先輩についてる。

「ア!?」

目を開けるとベッドで寝ている、窓からは夕日が見てる、ここは保健室?
左手が温かい、左手を見ると時哉先輩が手を握って椅子に座りながら寝ていた。

「時哉先輩?どうしてあれ私!?」

そっか、時哉先輩に勉強を教えてもらってて、倒れたのかな?

「起きた!?」

起きた時哉先輩が驚いていた。

「ビックリしたよ、いきなり倒れて、体調があんまりよく無かったんでしょ?」

「朝少し熱が」

「なんで休まないの?」

「すいません。」

と言うと時哉先輩は微笑み

「まぁ~大した事なくて良かったよ」

「すいません。」

と笑う

「家に帰ろうか送るよ」

「はい」

帰り道

「美乃ちゃんカバン持つよ、貸して」

「ありがとうございます」

「美乃ちゃんって欲しいものある?」

「特にはないです。」

「何でもいいよ」

「ないです!」

と呆れながら言った。

「そうか」

と残念そうに笑った。