「落ち着いた?」

私が泣き止むと、また心配そうに聞いてきた


「すみません」


「謝らないでよ、俺が悪いのに。ごめんね?」

それから、私は

「中津さん、私の話聞いてくれませんか?」


中津さんには、もう会わない。

だから、この話をするのだ。


嫌われてもいいから。

「うん、何時間でも聞いてあげる。」


うれしいそうに、そう言った。