優しすぎる貴方

中津さんは、とてもいいにくそうな顔をしていた。

「なんですか?それに?」

「それに、高校の事もあるし。お金どうするの?」


高校のお金。親が払ってくれる訳もない。

「あっ、ごめん。落ち込まないで!大丈夫、俺が払うから!!」


「中津さん!それは、流石にダメです!嫌です!それくらいするなら、高校止めます」

なんで、中津さんにそこまで甘えないといけない!


「えっ?大丈夫俺んちこう見えて金持ちだから」


金持ちだったんだ……

「って!そんな問題じゃないんです。人に迷惑をかけたくないんです。」


「じゃ、こんなのはどう?俺が金は払うから、夏希ちゃんは、家の家事やってよ!ねっ?俺、料理とかできないから」


家の家事。それでも、やっぱり

「分かりました。でも、私がちゃんと働いたら全て返しますから!」


「うん。じゃ、決定!」

なんか、ダメな気がするけど。


いいのかな?