「1年生A組 翠蓮寺 悠香さん
至急 職員室まで」
3限目の授業中に呼び出された私は、
急いで1年生の校舎から1番遠い
職員室まで駆け足で
行った
コンコン
「失礼します。
1年A組の翠蓮寺 悠香です。」
授業に出ていたからか
職員室は静まり返っていた
「ああ、こっちだよ」
手招きをしてるのは
こ、校長先生…
なんかしたかな?
と記憶の中をぐるぐる
駆け巡ったが
別に怒られるような
事はした覚えがなかった
校長は、大きいソファから
立ち上がり
職員室の奥にある
大きなドアの前に立たされた
ドアの両側に白い手袋を
着けている男の人
が立っていて
大きな茶色いドアを開けてくれた
ガチャ
「え、なんでお父さんがいるの…」
「悠香、3年振り位かな?」
そう言えば、今日
お母さんがもうすぐお父さん
帰ってくるって言ってたな…
でもなんで学園にいるの…
「座りなさい」
校長先生は私の後ろから
入って来て1番大きな茶色のソファに
ドスンと座って
私をお父さんの向かいに座らせた
「悠香、ずっと黙っててごめんな」
「なにを?」
何か悪い感じがした
「お父さんのお父さん、
いわゆる
悠香のおじいちゃんは
大きな会社の社長さんなんだ」
「大きな会社?社長?」
お父さんがなにを
言っているのか私の頭が
着いていかなかった
でも段々、整理がついてきた
お父さんの両親
私の祖父母は
海外でホテルグループを
経営しているらしい
忙しいのか
一度も会った事がなかった
写真を見せてもらった
ことは何度かあったが
ただ単に
会ってみたい
それ位の気持ちだった
それはわかったが
なぜ、校長先生も一緒に聞くの?
そこが繋がらなかった
「そこのホテルグループの社長は、
おじいちゃん
副社長は、私だ」
「うん?お父さんは、副社長なんだ…」
お父さんはそのあとに
何か言いたそうだったので
色々疑問はあったが
とりあえずお父さんの話を聞いた
「それでおじいちゃんが
もう定年になって
社長が私になる」
ただ頷いた
「おじいちゃんの
夢であった日本で
1番のホテルを建設する
それを私は叶えたい
そこで悠香には
少し学校は遠くなるけど
通えない距離ではないから
引越ししてもいいか?」
「いいよ」
それをなんでこんな所でわざわざ
授業を抜け出して来たのに
校長先生意味あったのかな?
まだ授業があった私は
お父さんと校長先生を
置いてクラスに戻ろうとした
「私、まだ授業残ってるんで…
失礼します」
「悠香さん、全ての授業が
終わったら職員室に顔を出しなさい」
校長先生に言われた
色々、わけわからないことがあって
頭の中がぐちゃぐちゃしてた
今日は、5時限目までだったので
とりあえず羽菜ちゃんと
別れて言われていた
職員室まで歩いて行った…
何だろうな…
一回家に帰ったらお兄ちゃんかお母さんに
聞こう……
「失礼します
翠蓮寺 悠香です」
職員室に居た先生達は
一斉に私の顔を見た
「お待ちしてました
悠香様」
スーツを来た背の高いメガネの
頭の良さそうな人が
深々とお辞儀をした
反射的に私も
「どうも」
と言って
お辞儀をした
「こちらへ」
言われるがままに
スーツの人に着いて行った…
「あの…だれ?ですか」
「申し遅れました
私、翠蓮寺 直義(スイレンジ タダヨシ)様
のご命令で参りました
喜道(キドウ)と申します」
おじいちゃんの名前だ…
着いたのは、学校の正門
ん?一緒に帰るのかな…
そう思っていると
映画の中でしか見たことがない
リムジンが門の前で止まった
喜道さんがドアを開けてくれる
「え?
乗るんですか?」
「どうぞ
お嬢様」
お、お嬢様って…
連れて行かれたり
しないよね…………
車の中は静かで
「悠香様、どうかなさいましたか?」
本気で心配してくれてる喜道さんは
きっと優しい人なんだろうな
「大丈夫です。
けどあの…どこに行くんですか?」
喜道さんは、にやにやし始めた
「なんですか…」
怖い…
「本当にこういう生活に
慣れてないんですね…
すごい顔してますよ」
「なっ、
からかってるんですか?
どこに行くんですか?!」
「いや、本当に直義様のお孫さん
なのですか?」
「そうですけど!」
「これは面白いものが見れそうだ」
「なんですか?」
なんだこの人…
優しい人って思った私がいけなかった
最悪だよ…
まだまだ不安な気持ちで車は走っている
至急 職員室まで」
3限目の授業中に呼び出された私は、
急いで1年生の校舎から1番遠い
職員室まで駆け足で
行った
コンコン
「失礼します。
1年A組の翠蓮寺 悠香です。」
授業に出ていたからか
職員室は静まり返っていた
「ああ、こっちだよ」
手招きをしてるのは
こ、校長先生…
なんかしたかな?
と記憶の中をぐるぐる
駆け巡ったが
別に怒られるような
事はした覚えがなかった
校長は、大きいソファから
立ち上がり
職員室の奥にある
大きなドアの前に立たされた
ドアの両側に白い手袋を
着けている男の人
が立っていて
大きな茶色いドアを開けてくれた
ガチャ
「え、なんでお父さんがいるの…」
「悠香、3年振り位かな?」
そう言えば、今日
お母さんがもうすぐお父さん
帰ってくるって言ってたな…
でもなんで学園にいるの…
「座りなさい」
校長先生は私の後ろから
入って来て1番大きな茶色のソファに
ドスンと座って
私をお父さんの向かいに座らせた
「悠香、ずっと黙っててごめんな」
「なにを?」
何か悪い感じがした
「お父さんのお父さん、
いわゆる
悠香のおじいちゃんは
大きな会社の社長さんなんだ」
「大きな会社?社長?」
お父さんがなにを
言っているのか私の頭が
着いていかなかった
でも段々、整理がついてきた
お父さんの両親
私の祖父母は
海外でホテルグループを
経営しているらしい
忙しいのか
一度も会った事がなかった
写真を見せてもらった
ことは何度かあったが
ただ単に
会ってみたい
それ位の気持ちだった
それはわかったが
なぜ、校長先生も一緒に聞くの?
そこが繋がらなかった
「そこのホテルグループの社長は、
おじいちゃん
副社長は、私だ」
「うん?お父さんは、副社長なんだ…」
お父さんはそのあとに
何か言いたそうだったので
色々疑問はあったが
とりあえずお父さんの話を聞いた
「それでおじいちゃんが
もう定年になって
社長が私になる」
ただ頷いた
「おじいちゃんの
夢であった日本で
1番のホテルを建設する
それを私は叶えたい
そこで悠香には
少し学校は遠くなるけど
通えない距離ではないから
引越ししてもいいか?」
「いいよ」
それをなんでこんな所でわざわざ
授業を抜け出して来たのに
校長先生意味あったのかな?
まだ授業があった私は
お父さんと校長先生を
置いてクラスに戻ろうとした
「私、まだ授業残ってるんで…
失礼します」
「悠香さん、全ての授業が
終わったら職員室に顔を出しなさい」
校長先生に言われた
色々、わけわからないことがあって
頭の中がぐちゃぐちゃしてた
今日は、5時限目までだったので
とりあえず羽菜ちゃんと
別れて言われていた
職員室まで歩いて行った…
何だろうな…
一回家に帰ったらお兄ちゃんかお母さんに
聞こう……
「失礼します
翠蓮寺 悠香です」
職員室に居た先生達は
一斉に私の顔を見た
「お待ちしてました
悠香様」
スーツを来た背の高いメガネの
頭の良さそうな人が
深々とお辞儀をした
反射的に私も
「どうも」
と言って
お辞儀をした
「こちらへ」
言われるがままに
スーツの人に着いて行った…
「あの…だれ?ですか」
「申し遅れました
私、翠蓮寺 直義(スイレンジ タダヨシ)様
のご命令で参りました
喜道(キドウ)と申します」
おじいちゃんの名前だ…
着いたのは、学校の正門
ん?一緒に帰るのかな…
そう思っていると
映画の中でしか見たことがない
リムジンが門の前で止まった
喜道さんがドアを開けてくれる
「え?
乗るんですか?」
「どうぞ
お嬢様」
お、お嬢様って…
連れて行かれたり
しないよね…………
車の中は静かで
「悠香様、どうかなさいましたか?」
本気で心配してくれてる喜道さんは
きっと優しい人なんだろうな
「大丈夫です。
けどあの…どこに行くんですか?」
喜道さんは、にやにやし始めた
「なんですか…」
怖い…
「本当にこういう生活に
慣れてないんですね…
すごい顔してますよ」
「なっ、
からかってるんですか?
どこに行くんですか?!」
「いや、本当に直義様のお孫さん
なのですか?」
「そうですけど!」
「これは面白いものが見れそうだ」
「なんですか?」
なんだこの人…
優しい人って思った私がいけなかった
最悪だよ…
まだまだ不安な気持ちで車は走っている

