蓮斗の腕で散々泣いた私。
美「蓮斗……ありがと」
蓮「あぁ」
蓮斗と胸に顔をうめたままお礼を言うと,すごい優しい声で返ってきた。
タ「そーいや!!俺の紹介がまだだったな!!」
蓮斗から離れて,蓮斗の隣にぴったりと座る。
タ「俺は五十嵐 タカ!!よろしくな!!
龍神の姫,龍姫!!」
龍姫……。龍神の姫……。
ほんとにこんな私でいいんだろうか。
蓮「余計なこと考えんなよ。俺がお前がいいんだ」
トクン___
蓮斗の言葉に胸が締めつけられる。
さっきから私はおかしい。
蓮斗の言動一つ一つに,ドキドキしてる。
ドキドキしてる?なんで?
……わからない。
朔「蓮斗。全員集まりました」
蓮「あぁ」
蓮斗は,私の腰に手を当て,部屋を出る。
その後ろには,みんながついてきた。