不器用彼氏・彼女

『美鈴』がポツリと呟いた!
「『野々村』?」
「あたしはどれだけ綺麗な言葉を並べられても信じられないって言ってんの……」
「どうすれば……?」
「わかんないかな?」
「ごめん……」
そう言って俺は『美鈴』に謝る……。
「ん~? そうだな……」
そう言って『美鈴』は少し考え込んでいる……。
「あたしの事が本当に好きなのならさ、『態度』で示してよ?」
「『態度』?」
俺は『美鈴』が何をして欲しいのか分からなかった……。
「そう……」
「ん~?」
そして俺は少し考え込む……。
「これぐらい……」
「? ? ?」
『美鈴』は俺が何をやっているのかわからなかった……。
「ねえ、何やってんの?」
俺はそう言って力一杯ジャンプして両手を大きく広げて言った!
「違う……。そうじゃない……」
『美鈴』は頭を抱えて答える……。
「ねえ『草凪』! あたしの事が本当に『好き』なのなら、目……つぶってよ……?」
「へっ? 何で?」
「いいから……」
『美鈴』は顔を赤くして言った!
「わかった……」
そう言って俺は『美鈴』に言われるがまま、目を閉じた……。
「ん……」
「!?」
『美鈴』が俺の口にそっと『口付け』をした……。
「えっ? あっ……えっ……?」
俺は何が起きたのか分からなかった……。
「これがあたしの今の気持ち……」
「『野々村』……」
俺の『ファーストキス』は頭が真っ白になり、あまり覚えていなかった……。
「あの……これって……どういう意味?」
「あっ~もう……わかんないかな?」
そう言って『美鈴』は顔を赤くして、少し下を向き答える……。
「だから……あたしも……『草凪』の事が……す……『好き』だって事……」
「えっ? 嘘? マジで?」
『美鈴』は『耳』まで赤くなっている……。
「あっ~もう~、あんましこっち見んな……」
「えっ? いや……でも……」
俺はしどろもどろになりながら答える……。
「あ……あのさ……『野々村』……」
「な……何?」
『美鈴』は動揺しながら答える……。
「ふう~! の、『野々村 美鈴』さん……。お、俺と……つ……付き合って下さい!」
俺は一息つき答える……。今度は間違えないように、『美鈴』の顔をしっかりと見ながら
答えた……。それは……俺なりの『けじめ』のつけ方だったのかもしれない……。
「こ……こちらこそ……よ……よろしく……」
『美鈴』は真っ赤になりながら答える……。
「ほ……本当に?」
「冗談なんか言わないわよ……」
「や……やっ~た~! 俺…今、すっげ~、うれしい~!」
俺はそう言って飛び跳ねる……。
「ち……ちょと、はしゃぎ過ぎ……」
「だって……俺、今まで生きてきた中でいっ~ちばん、うれしい~!」
「あ……あたしも……」
『美鈴』はポツリと答える……。
「えっ? 何?」
「なっ……何でもないわよ…。」
『美鈴』は顔を赤らめ、横を向きながら慌てて答えた!
「付き合う前に一個だけ確認していい?」
「えっ? な……何?」
俺は『美鈴』が何を言うのか不安だった……。
「今回は『勘違い』して『告白』したんじゃないよね?」
「も……もちろんだよ!」
「そう……良かった……」
『美鈴』はホットして答えた……。
「『野々村』……」
「ん? 何?」
俺は真剣な眼差しで答える……。
「もう一度最初から始めよう?」
「うん……」
『美鈴』がポツリとうなずく……。
「あ……あのさ……『草凪』……あたし達これから付き合う事になるじゃん……」
「えっ? あ……うん……」
「それでさ……一つ提案があるんだけどさ……。聞いてくれる?」
「な……何?」
「これからさ……『草凪』の事『名前』で呼んでいい?」
「えっ? い……いいよ……」
「そう……良かった……。それとさ……これからあたしの事……な……名前で呼んでくれ
ない?」
『美鈴』が真っ赤になりながらそう答える…。
「うん……いいよ……」
「そ……それじゃさ……り……『亮』……」
「ん? なっ……何……み……『美鈴』……」
お互いが顔を真っ赤になりながら、そっぽをむきながらそう答える……。
「き……今日さ、い……一緒に帰んない?」
「帰るに決まってんじゃん……」
『美鈴』は顔を真っ赤にしながら答える……。
「それじゃさ、一緒に帰ろう……」
「うん……」
そう言って俺達は一緒に帰った……。
「あ……あのさ……『亮』……」
そう言って『美鈴』は俺にそっと手を差し伸べる……。
「えっ? 何?」
俺は『美鈴』が何を言おうとしてるのか分からなかった……。
「手を繋ごうって言ってんの……。それぐらいわかれ……」
「ご……ごめん……」
そう言って俺は『美鈴』に謝る……。
「……まあ……そこが……『亮』のいい所だけどね……」
「えっ? 何か言った?」
「何も言ってない……」
『美鈴』が慌てて答える……。
「そう?」
「そうなの……。ふふ……」
「? ? ?」
そう言って『美鈴』は満面の笑みを浮かべて、歩き出す……。
(こうして俺の『勘違い』から始まった『恋』は本当の『恋』に変わった……。最初のき
っかけは今では思い出すことができない……。色々な事があり、俺は『本当の恋』を知っ
た……。俺の『理想にしていた女性』とはだいぶかけ離れている……。けれど俺が『理想
にしていた女性』は所詮俺が創り出した幻想だったのかもしれない……。今では『美鈴』
が俺の『理想の女性』となった……。この先俺は『美鈴』以外の女性を『好き』になる事
はないだろう……。本当の『恋』を知ったのだから……。これから先も『美鈴』にたくさ
ん振り回されると思う……。けれど俺は『本当の恋』を知っったのだから乗り越えていけ
ると思う……。『美鈴』と一緒に……)

あなたはったった一人の方だけを『好き』になった事はありますか? もし『好きな人』
以外の方を『素敵』だと思ったり、『好き』になったりする人はまだ『本当の恋』をして
いないのかもしれません……。あなたも探して見ませんか? 『本当の恋』を……。


























― 終わり ―