不器用彼氏・彼女

十二月二十一日の月曜日……。そして、事件は起こる……。俺は『葵』と『学校』に行
く途中で『美鈴』と出会う……。
「あっ! 『草凪』!」
「あっ! 『野々村』……おはよう……」
「はよっ~!」
「なあ、『野々村』! 今日一緒に帰ろうぜ?」
「う~ん……今日は用事があるからな……。まあ、気が向いたらね……」
「わかった……一応迎えに行くよ……」
そして俺達は学校に到着する……。そして何事もなく一日が終わろうとしていた……。

 放課後……。
「さ~てと、今日は何もないから『野々村』を誘って帰ろうかな~……」
そう言って俺が帰ろうとした時、誰かが俺に近づいてきた……。
「あっ! 『草凪』君! 少し待ってくれる?」
「? ? ?」
俺が後ろを振り向くと、そこには『河合さん』が立っていた……。
「あれ? 『河合さん』? どうしたの?」
「はあ、はあ、良かった……。間に合って……」
「お……落ち着いてからでいいよ……」
「う……うん……。わかった……」
そう言って『河合さん』は一息いれた……。
「あ……あのね……『草凪』君……。私、『草凪』君に『大事な話』があるの……」
そう言って『河合さん』は真剣な顔をして言った……。
「話って?」
「実はね…『草凪』君……。私……」
「? ? ?」
俺は『河合さん』が何を言おうとしてるのか分からなかった……。
「く……『草凪』君! あたしと付き合って下さい……」
そう言って『河合さん』は俺にお辞儀をして言った……。
「えっ~? あ……いや……その……な……何を言って……?」
「あたし『草凪』君の事が好きなの……」
そう言って『河合さん』は俺の方を見つめて言った……。
「いや……でも……その……ほら……。俺さ、付き合ってる子がいるんだよ……」
俺はアタフタしながら答える!
「あたし聞いちゃったんだ……」
「えっ? 聞いたって何を?」
「『草凪』君が今付き合ってる子って『勘違い』で付き合った子なんでしょう?」
「えっ? な……何で……それを……?」
俺はギクシャクしながら答える……。
「なっ……何でそれを知ってるの?」
「『草凪』君……答えて! 『その子』には間違って『告白』したんでしょ?」
そう言って『河合さん』は俺を問い詰めた!
「それは……」
俺は少しうつむき、ゆっくりと答える……。
「そうだよ……。俺は『野々村』に間違って『告白』したんだ……」
俺はうつむき加減に答えた……。
「初めはさ、『野々村』の事『好き』でも何でもなかった……。けど……付き合っていく
内に『野々村』の事が少しずつわかってきて……俺、俺……『野々村』の事が『好き』な
んだって思えた……。だから……だから……『野々村』の事……『本当に大切』にしたい
って思ったんだ……。だからさ『河合さん』の気持ちは、凄くうれしいいけど……俺……
俺……『河合さん』とは付き合えない……」
「……そっか……」
「本当にごめん……」
そう言って俺は『河合さん』に頭を下げた……。
「あっ、ううん……いいの……。謝らないで……。私が勝手に『草凪』君の事を『好き』
になって、勝手に私の『気持ち』を伝えただけだから……」
「『河合』さん……」
「でも……ちょっとだけうらやましいかな……」
「えっ?」
「ううん! こっちのこと……。気にしないで……」
「そ……そう……」
『河合さん』は下を向いて少し悲しそうに答える……。
「『草凪』君……」
「えっ? な……何……?」
「……『彼女』の事……『大切』にね……」
「う……うん……。わかった……」
バタバタ! そう言って俺は『美鈴』と一緒に帰るため、一年C組に行った……。

「はあ、はあ……少し遅くなったな……。『美鈴』……まだ……いるかな?」
そう言って俺は一年C組の『教室』を覗いた……。
「誰もいないな…」
一年C組の『教室』にはもう誰もいなかった……。
「『美鈴』……もう帰ったのかな……?」
そう言って俺は六時まで待ったが『美鈴』が来る気配はなかった……。
「どうしたんだろう? 『美鈴』……?」
そう言って俺は一人で『自宅』に帰った……。

そして次の日、俺は一年C組に行った……。
「『野々村』いるかな?」
そう言って俺は、一年C組の『教室』を見渡す……。
「あっ! お~い! 『葵』!」
俺は『葵』を見つけたので声をかける!
「何? 『亮』? 僕に何か用?」
「あ……あのさ……今日……『野々村』……もう帰った……?」
「『野々村』? あぁ……そう言えば……今日は見てないな……」
「今日は休みだったのか……。何かあったのかな……?」
「さあ? 具合でも悪いんじゃない?」
「そっか……心配だな?」
「別に……」
「お前な…」
そう言ってその日、俺は『葵』と一緒に帰った……。

 十二月二十二日の火曜日の放課後の一年C組……
「なあ……『葵』……。今日も『野々村』……休んでんのか?」
「またですか? まったく……えっ~と……『野々村』なら今日も休みですよ……」
「こんなに長く休んでるなんて何かあったんだろうか?」
「さあ?」
「明日……休みだから……『野々村の自宅』に行って、見てくるよ……」

十二月二十三日水曜日の放課後……。俺は『美鈴の自宅』に行ったが、『美鈴の自宅』に
は鍵がかかっており、中には入れなかった……。
「あれ? 鍵がかかっている……」
そう言って俺は『美鈴の部屋』がある二階を見上げた……。
「『野々村』……本当にどうしたんだろう?」

十二月二十四日木曜日の放課後の一年C組……。
「なあ、『葵』……。今日こそは、『野々村』…来てるか……?」
「今日も来てないですよ……」
「一週間も休んでるなんてやっぱり心配だな……」
「ねえ、『亮』? 昨日行ったんじゃないの?」
「えっ? あ、あぁ……行くには行ったけど……鍵がかかってて入れなかったんだ……」
「ふう~ん! そうなんだ? でも、まあ、子供じゃないんだから、大丈夫でしょう?」
「……俺……やっぱり心配だから、帰りによって見るよ……」
俺は『美鈴』がなかなか『学校』に来ないので、『美鈴』の事が心配になり、『美鈴の自
宅』に行くことにした!

「すみません! 誰かいませんか?」
俺はおそるおそる尋ねた!
「は~い? どなたですか?」
バタバタ! と奥から『美鈴の義母』が出てきた!
「あっ! お……俺……いや……私は……えっと……その……の……『野々村』さん……
じゃなかった……。え~っと……み……『美鈴』さんと、お……お付き合いさせてもらっ
ている『草凪 亮』と言います……」
俺はしどろもどろになりながら答える!
「あら、そうなの? あっ! あなたが、『美鈴』がよく話してくれる『草凪』さんなん
ですね?」
「えっ?」
「申し遅れました……。私は『美鈴』の『義母』です!」
「あっ……。これは丁寧にどうも……」
そう言って俺は『美鈴の義母』に軽い会釈をした……。
「それで『草凪』さんは、今日はどうしていらしたんですか?」
「あっ……えっ~と……それはですね……。最近、『美鈴』さんが、なかなか『学校』に
来ないので、心配になって訪れたんです……」
「あら、そうなの? それはちょうど良かったわ……。最近『美鈴』が部屋にこもって出
てきてくれなくて困っていた所なの……」
『美鈴の義母』は、顎に手を置き、うつむいて答える……。
「そうなんですか? わかりました……。それじゃ、僕が様子を見てきます……」
「そう……悪いわね……。それじゃ、お願いできるかしら?」
「はい……。わかりました……」
そう言って俺は『美鈴の義母』に案内され、二階にある『美鈴の部屋』に向かった!

そして俺は『美鈴の部屋のドアの前』に来た!
「『野々村』! 最近部屋から一歩も出てないと聞いたんだけど一体どうしたんだ?」
そう言って俺は『美鈴の部屋のドア』をノックする!
「……さい……。……てけ……」
小さく、か細い声で『美鈴』は答えた……。
「『野々村』?」
「うるさいーー! 出てけって言ってんのーー!」
今度は、さっきと打って変わって、大声で俺を怒鳴りつけた……。
「? ? ? い……一体どうしたんだよ? 『野々村』?」
俺は訳が分からずに、『美鈴』に聞き返す……。
「あたしが何にも知らないと思ってんの?」
「? ? ?」
俺は『美鈴』が何を言ってるのか分からず、混乱していた……。
「あたし……あの時……聞いてたんだ……」
「聞いてたって……何を……?」
「『十二月二十日』にあんたと一緒に帰ろうと思って、放課後にあんたの『教室』に迎え
に言った時……あたし……聞いちゃんだ……」
そう言って『美鈴』はその日の出来事を俺に話した……。

「ん~! 今日も一日終わったか……。さてと……」
『美鈴』は背伸びをしながら答える……。
「それじゃ……『草凪』でも誘って帰るか……」
そう言って『美鈴』は俺の『教室』に向かった!

そして『美鈴』は俺の『教室』にやって来て、『教室』に入ろうとした時に、俺が『女生
徒』と話をしているのを見て、『教室』には入るのをやめて、ドアにもたれ掛かり俺の話
を聞いていた……。
「く……『草凪』君! あたしと付き合って下さい……」
そう言って『女生徒』は俺にお辞儀をした……。
「えっ~? あ……いや……その……な……何を言って……」
「あたし『草凪』君の事が好きなの……」
そう言って『女生徒』は俺の方を見つめてそう言った……。
「いや……でも……その……ほら……俺はさ、付き合ってる子がいるんだよ……」
俺はアタフタしながら、そう答える!
「あたし聞いちゃったんだ……」
「えっ? 聞いたって何を?」
「『草凪』君が今、付き合ってる子って……『勘違い』で付き合った子なんでしょう?」
「えっ? な……何で……それを……」
俺はギクシャクしながら答えた……。
「……」
ガタ! そして『美鈴』は動揺して『ドア』に体をぶつける……。けれど俺は『美鈴』
がそこで俺の話を聞いてた事には、まったく気づいていなかった……。
「な……何でそれを知ってるの?」
「『草凪』君、答えて! その子には間違って『告白』したんでしょ?」
そう言って『女生徒』は俺に問い詰める!
「それは……」
俺は少しうつむき、ゆっくりと答えた……。
「そうだよ……。俺は『野々村』に間違って『告白』したんだ……」
俺はうつむき加減に答える……。
「初めはさ、『美鈴』の事、『好き』でも何でもなかった……。けどさ……」
「……」
それを聞いて、『美鈴』はその場を立ち去った……。

「『野々村』……」
俺はか細くそう答えた……。
「あたし……馬鹿だよね……『好きだ』って言われて喜んじゃってさ……あんたはさ……
『あたし』じゃなくて『他の子』に……『告白』しようとしたのにさ……あたしは『勘違
い』して舞い上がちゃって……」
『美鈴』はドア越しに座って膝に顔をうずくめながら言った……。
「そりゃさ…最初は『勘違い』だったかもしれないけど……」
俺は何とか弁解をしようと必死になって言った……。
「うるさいーー! 何も聞きたくない! あんたの顔も見たくないーー! 声も聞きたく
ないーー! さっさと出てってよーー!」
『美鈴』は大声で言った……。
「『野々村』……」
「最低の『クリスマス』だよ……」
俺には『美鈴』が泣いて言ってるように聞こえた……。
「あ……あのさ……俺はさ……」