年があけて侑聖と別れた次の日のこと。 「りーいっ!」 玄関のドアを開けると、すずと陽希がいた。 奈々たちの声が聞こえてる。 「ただいま!」 わざと、明るい声を出す。 年明けから、すずに会えて嬉しい。 侑聖が居てくれたら、もっと嬉しいと思う。 ……考えないようにしなきゃ。 別れているのに、侑聖を思い出してしまう。 「里桜?」 ルンルンのすずは、リビングに戻ってしまっていない。 待っていてくれたのは、陽希。