実家に帰る準備が終わった。 あとは侑聖と年を越して、実家に戻る。 「里桜、大丈夫か?」 「…ん」 侑聖が心配してくれるのが、分かる。 「ごめんね」 いろんな意味で。 2人で生活するために借りてきた家なのに。 「里桜」 「さっ、ご飯食べよ」 無理に笑ってみせる。 侑聖には、泣いてるところを見せたくない。 「泣け」 「…私ね、もう泣かない」