「里桜」


「ん?」

エレベーターを待っている間に隼汰くんに話かけられる。


「親父の余命は、8ヶ月だ」



…短い。


余命なんて、予想。

もっと生きて欲しい。



「親父は、痛さに耐えていた」


私の涙が止まらない。

なんで、って怒りたい。



「きっと治る」






強くなって、お母さんを支えないといけない。




だから、泣くのは今だけ。