「あの、たまたま授業中ここに人影が見えて…屋上は入れないはずなのにって…気になって」
「…………け…」
…?なんて言ったんだろ
「だから…ここから出てけ」
「!!?」
すっごい低い声にびっくりして、私は急いで屋上を出た
でもその日ずっと気になった
あの、何を考えてるのかわからない無表情な顔
私はそんな顔で私を見てきたその人を……なんというか
まぁ笑わせたいなって思った
そこから私の恋は始まったんだ。
次の日から私はその人を見かけたら挨拶するようになった。
「おはよっ」って…まぁやっぱり無表情で無視されたけどね?
だけどそれからも挨拶を続けた。