キーンコーンカーンコーン

「「「終わったーーー!!」」」
今日の授業が終わって、みんな喜びの歓声を上げた笑
「帰ろーぜ!」
「カラオケ行かなーい?」
みんなの思い思いの声が聞こえた。
(私も帰ろ。)
席を立って、帰ろうとドアに手を掛けた瞬間。
「また明日な!渡辺!」
「え⁉︎」
驚いて振り返って見ると、岩橋君が私にさよならの挨拶をしてくれた。
私は、聞こえるか、聞こえないかな音量で、
「ま、また明日…岩橋君!」
最後は、自分なりに声を出して見た。
聞こえるかわからない声だったのに、
「おう!また明日!バイバイ!」
返事を返してくれた。それがたまらなく嬉しくて、
「バ、バイバイ!」
返事をして早足にその場を後にした。