「実は、新垣先生って私も教えてもらってたんだ」
直さんからこう聞いた時、私は嬉しくて興奮していた。
「まじですか?卒業アルバムとか見せてください。先生ってどんな先生でしたか?」
この時、直さんは真実を打ち明けようと思っていたのかもしれない。
少し困ったような顔をした。
「う~ん。どうだろう。熱い先生だったけど」
「そうですよね~!!今日も、サボってる男子が説教されていたんですけど、途中から仲良く男子とドッヂボールとかしていて、なんか普通の先生とは違うんですよ~。みんなに好かれていて」
どんな気持ちだったんだろう。
自分の彼氏を好きな女の子ってライバルじゃん?
でも、直さんは私にずっと優しかった。