そんな日々を過ごしているうちに、直さんはバイトをやめた。
私が原因だろうなと思ったけど、止めることはできなかった。
大好きな直さんを失った。
新垣先生のせいだ、と思ったりもした。
先生は知っているんだろうか。
私が先生を好きなこと。
直さんから聞いているかもしれない。
でも、何も変わらない態度の先生を見ていると、
そんなことはどうでもいいと思うようになった。
そして、私は先生をあきらめる努力をした。
見ない。
探さない。
話題に出さない。
考えない。
思い出さない。
すごく辛かった。
絶対に無理だと思った。
余計に好きになった。
大好きなまま、高校を卒業した。