あと何センチ?




「さ〜てと、お腹いっぱいになったし帰ろうかな」


笑顔だった顔がみるみるうちにシャープになっていく。


「ちょ、ちょっと待ってよ。意味わかんない!」


「え?」


あちゃ……。

引き止めてしまった。



えぇーい!もうこの際だ。思ってることはっきり言っちゃえ!

い、いいよね?



「……だ、だからぁ!あたしに似合うとか、あたし達初対面なのになんでそんなことわかるのってこと!」


「……」


「それに普通、タオルとかお菓子でしょ?」


「……」


だ、黙ってないでなんか言いなさいよ……。


振り向きながら止まるカイが、方向転換をしてこちらに向かってきた。


く、くるな!!