いっけない。 ユウキとああいう雰囲気になっちゃったから、紙袋のことさっぱり忘れてた。 …….とも言えず、あたしはすぐさま拾い上げる。 「開けていいの?」 「いいけど……って、もう開けてるじゃん」 カイは鼻で笑った。 一応もらったものは、丁寧に開ける主義のあたし。 一つずつセロハンテープをはがしていくと、そこには想像を超えたものが入っていた。 「……アロマ?」 茶色の透けてる箱を包んでいた包装紙から、少しだけ大人の匂いが漂った。 あ、良い匂いかも……。