唐突に切り出した。
そうでもしないと、今ここで逃げたらあたしは危険人物にでもなりかねない。
「ん?あぁ、これ?」
「あたし、その臭いダメなんです。だから……」
「あー」
よく見えなかったけどその人は、灰皿にタバコをすりつぶしているようだった。
「あんた、ここの住人なの?」
キレイな透き通った声。
「……え、うん」
「あっそ」
確信した。この人、さっき家に来た人だ。
「……」
そして言葉が冷たい。
あっそって……。聞いたのにその態度、いかがなもんですかね?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…