「ま、待ってよ」
あたしはとっさにユウキの腕を掴んだ。
追われてるうちが気持ち良いのに、突然いなくなりそうになると慌てて引き返す。
あたしの悪い癖だ。
てゆーか、
何してるんだろう。
別にこんなやつ、どこ行こうと勝手じゃない。
あたしのことを性欲の対象としか見てないやつを呼び止めるなんて。
……バカバカしい。
「……ちゃんとしたいんだ。俺」
「え?」
うつむいていたあたしは顔をあげた。
「ミキちゃんの事は、エッチしてから好きになった。
だけど、次にする時は両想いになってからがいい」
「……ユウキ」
「ちゃんとしたいんだ。俺本気だから」

