あと何センチ?




「今は、ずっとこうしてたい」


ささやくような声で、ユウキは甘い言葉を吐く。


ーー似てるんだ。

あたしの人生で、1番楽しかった時に隣にいてくれた人に。



性格や身なりは似てないんだけど、

言う言葉やあたしに対しての興味の大きさが似すぎてる。

あと少し整った顔立ち。


それで時々、ユウキとその男が重なることがある。


でもそれ以上はない。

あっても困る。


「こうしてたいんだけど、俺やっぱりそろそろ帰るね」


そう言いながら、ユウキがあたしのヒザから離れていく。