私は毎週月曜日の放課後、体育館裏に呼び出される。
 
 
 
それは決して良い意味ではなく…
 
 
 
「圓山(まるやま)さーん。」
 
 
私の肩がビクッと揺れた。
 
 
「放課後、いつもの所ねー。」
 
 
茶髪の髪の毛をクルクルに巻き、つけま、アイラインをバッチリ引いた香水臭い……ゴホン。
 
いかにもギャル系な女子たちが私、圓山 夕月(まるやま ゆうつき)を呼んだ。
 
 
 
「あ、はい…。」
 
 
 
私の返事を確認してギャル系女子たちは教室を出て行った。
 
 
 
「夕ちゃん、大変だね。」
 
 
一緒にご飯を食べている友達、久城 緋依(くじょう ひより)が思いっきり同情の色を込めた一言をぶちかました。
 
 
「まぁそれもこれもアイツと幼馴染なのが運の尽き。」
 
 
もう1人の友達、中村 真妃(なかむら まき)は同情というより哀れみの言葉である。
 
 
「2人とも酷いよー!私が毎週どれだけ苦痛な思いしてるか知ってるくせに!ねぇ?すーちゃん!」
 
 
「…………………。」
 
 
「スルー!?」
 
 
私の横で黙々とお弁当を食べている美少女は、雜賀 翠(さいが すい)。
 
 
 
この4人でいつもの一緒に過ごしている。