「おはよう、准」


「おはよう」


「あれ?准、なんか元気やな?」


「そうか?」


俺の先週末とは違うテンションの高さに、健吾の直感が騒ぎ出したようだ。


「美沙ちゃんとなんかあった?」


「はっ、な、な、何もないし」



ドンッ


「宮元准、早く吐くんだ!」


健吾は刑事ドラマばりに取り調べを始めた。


「はぁ・・・お前なぁ・・・」


「美沙ちゃんと何があった?」


「何もないし。久しぶりに会っただけやし!」


その言葉に健吾刑事の目が光った。


「会っただけで、そんなに嬉しいんやぁ」


ニヤニヤしながら、健吾は俺の表情を伺う。


「いや・・・別に」


嬉しかったよ・・マジで。


会いたかったんやから・・・。


「准、素直にならないと、何も始まらんぞ?」


そりゃそうやんな・・・


一生、幼なじみでいるんやたら、このまま喧嘩ばっかりしてたらいいけど、

特別な関係になりたいなら・・素直にならなあかんよな・・。



「白状します」


俯いて、健吾刑事に全てを話すことを決めた。