「よし」 部屋の中を充満しているほのかなレモンの香りがとても新鮮だった。 『私ね、この香りが1番好きやねん』 美沙の言った何気ない言葉が俺の頭の中を充満させていた。 なんで、あいつの好きな匂いにせなあかんねん。 そう思いながらも、美沙からのプレゼントを机の上に置き眺めていた。 ありがとう、美沙。