俺が、3年振りに美沙と会ってから、3ヶ月が経とうとしていた。


暑さが残る秋に会ったのが、いつの間にか寒い寒い冬になっていた。


天気予報のお姉さんは、『この冬は、十年ぶりの寒さでしょう。』と言っていた。



俺の心も荒んできそうや。


それも全部、あの女のせいや!!


そう、この3ヶ月、ほぼ毎日のように美沙に会っているような気がする。



なぜなら、学校から家に帰ると、美沙が俺の家にいるから。



美沙は母さんに料理を教えてもらっていて、美沙が友達と遊びに行ったり、俺の帰りが遅い日以外は、顔を合わせている。



最近では、週末も綾香ちゃんとは会わなくなったので、家にいることが多くなった。


そうすると、美沙が暇な日は、休日までも顔を合わせていることになる。


ちなみに綾香ちゃんは、俺が美沙を追い掛けて行った次の日には、違う男を連れていた。



女って恐ろしい。


つくづくそう感じていた。


美沙に会う機会が多くなれば、それだけ何かを言われる回数が多くなるわけで・・・・。



その度に、何かにつけて謝らされていた。


あの女を黙らせる方法はないんか?


俺は、美沙への仕返しを考えていた。


何か、弱みを握るのが1番かな・・・?


弱み・・・弱み・・・。


わからんし!


美沙に勝てる方法を必死で模索していたが、全くいい案は出てこなかった。