「そうなんや・・・。いつから?」 「えっと・・・美沙と遊びに行くって話をした日に知って、逆に母さんたちを罠にかけようとしたんやで」 「だから、いきなりデートとかしたん?」 「そうそう。偽装恋人ってやつ」 俺は、自信満々に答えた。 「今は?偽装なん?本物の恋人?」 みんなが目を丸くして、二人の答えに注目していた。 「秘密」 俺らがやっと恋人同士になったというのは、教えてやらない。 「ねぇ」 俺らは、顔を見合わせて笑った。でも、きっと俺らの親だから、言わなくてもわかるはずだよな。