「美沙、大成功」


「ほんまに?」


「めっちゃ驚いてたし!」


満足げに笑う美沙の胸元で輝いてる物に目がいった。


「美沙・・・それ」


「さっそく、つけてみたの。どう?」


そう言ってニッコリ笑う美沙を今すぐ抱きしめたい衝動にかられながらも、冷静さを取り繕った。


「似合ってるよ」


ピンクのネックレスが白い肌に映えて、よく似合っていた。


往復6時間かけて行った甲斐があったよ・・・。


「よかった」


恥ずかしそうに言うその表情も、たまらなくかわいくて、体中があつくなるのがわかった。


そんな美沙に見とれていると、彼女が口を開いた。


「・・・そろそろ行こうかな?」


「そうやな」


そう言うと美沙はゆっくりと窓を閉めた。俺は、しばらく美沙の部屋の窓を見つめていた。