「罠にかけるはずが・・・こらえれなくて・・・私から告白してしまいそうやったんやで」
真っ赤な顔をしながら、顔を背けた美沙は嘘なんてついていなかった。
「マジで?」
遊園地デートの時に言われた台詞を思い返していた。
『ねぇ、そんなに私のこと嫌い?』
「あんなこと言うつもりなんてなかったから・・・なんか焦って・・・冗談にしたの・・・」
「そうなんや・・・俺、美沙がだまってたら、あのまま告白してたで?」
「知ってたよ。自分でもなんで冗談にしたんやろうって思ったよ」
「・・・・・・」
知ってたって・・・さらっと流されたけど、すごいことじゃないか?
「その後も、手を繋いだり、ちょっとした視線とか言葉にめっちゃ神経使ってたんやで」
「・・・・・・」
あれって、意図的にやってたんや・・・。
「・・・どうやった?私の罠は?」
「もう最悪」
「そんな言い方ないやん!」
口を尖らせて怒る姿でさえ、かわいいと思ってしまう俺は、この恋に溺れすぎなんだろうか?
それでも、美沙に気持ちを正直に伝えようとしていた。
「仕種のひとつひとつが・・・かわいくって・・・俺はドキドキしっぱなしやったんやからな・・・」
「・・・・・・」
目が合うと恥ずかしそうに俯いてしまう美沙がかわいくてしかたなかった。
「だから、お化け屋敷に入らんでよかったと思ってたんやで・・・」
「なんで?」
逸らした視線を再び俺に戻した美沙が、不思議そうに聞いた。

