「何、鼻の下伸ばしてるんよ!エロ准!」
背後から耳元に囁くその声はまさに女王様・・・いや美沙だった!
無意識に背筋をただし、どんな攻撃でも受けようと身構えしていた。
しかし、目の前に現れた女王様を見て目を疑った。
えっ、まじですか?
「お帰りなさいませ、ご主人様。こちらへどうぞ」
そう言って俺らの前に現れたのは、メイド服を着た美沙だった。
「美沙?」
フリフリのメイド服に身を包んだ女王様は、いつもの女王様ではなく・・・メイド喫茶のメイドだった。
「この子が、幼なじみの女王さ・・・いてっ!」
健吾が余計なことを言いそうだったので、脇腹をつねり黙らせた。

