「こんにちは〜」
俺らがお菓子作りを始めようとしている時に、美沙の両親がやってきた。
「いらっしゃい」
母さんが声を掛けると、美沙の両親は俺がいることに驚いた。
「准くんがいるなんて珍しいね」
明るい表情で俺に話し掛ける美沙の母親は、美沙に似ていてドキドキしてしまっていた。
やっぱり似てるよな・・・。
笑った時の目元とか口元とか、骨格が似てるんかな?
鼻の形はは、おじさんに似てるんよな・・・。
ちらっと美沙の父親の方を見ると、リビングで父さんとテレビを観ながら笑っていた。
「准、何ボーッとしてるんよ!」
「あ、すみません」
スパルタの師匠による、マドレーヌ作りは始まった。
「准くん、美沙にマドレーヌ作ってくれるんやってね。美沙も喜ぶと思うわ」
「そ、そう?」
ニコニコ笑う美沙の母親に戸惑いながら返事をした。

