「准、もう入った?」
急に声を掛けられたので、反射的に湯船に浸かって、
「あぁ」
と動揺を隠すように応えた。
その時、脱衣所のドアが開けられたことに気づいた。
何?
まさか、入ってくるとか?
思わず股間を隠した俺に、脱衣所から問い掛けた。
「准、ここでいていい?」
ここにいていい?
それだけ?
俺は、何を期待してるねん!
「あぁ、いいよ」
お湯にしっかり浸かり、身を固めていた。
「准、ごめんね」
「いいよ」
俺の声が浴室に響くとすぐに、美沙が「よかった」と呟く声が聞こえた。
俺らはこれからどうなるんかな?
俺は、自分の体を見ると、二の腕、脇腹、太腿に赤い痣ができているのに気付いた。
うわぁ・・・・痣になってるし。
欲望を堪える為につねった痕が、痛々しかった。
それでも我慢せなあかんよな・・・
再びため息をつき、浴槽から出た。
「美沙〜、出るぞ〜」
「あ、うん」
慌てて外に出ようとする様子が目に見えるようで、笑いが込み上げてきた。
テレビとか見て、普通にしてたらいいんやんな・・・。
自分に言い聞かせるように、頭の中を整理していた。

