「美沙、もう泣くなよ」
パジャマを着た美沙は、リビングのソファの上で、髪も乾かさないまま三角座りをして泣いていた。
「たかが裸を見られたくらいでそんなになくなよ」
「たがが裸?」
美沙は俺の言葉に顔を上げ、向かいに座る俺を睨み付けた。
うわっ、怖っ・・・。
でもその顔もやばいよ・・・。
まださっき抱きしめた感触が残っていて、涙目で見つめられると、どうにかしてしまいたいという欲望に負けそうになる。
一方で、こんなに弱ってる美沙に欲情してしまう自分が情けなかった。
「幼稚園の時はよくお風呂に一緒に入ったやん」
「そんな時と一緒にするな!」
顔を上げずに言う美沙の言葉に自分の発言のバカらしさを反省した。
確かに、あの頃とは違った・・・。
抱きしめた時のあの柔らかさ・・・。
これ以上想像したらあかん!
頭を振って、美沙のヌードを振り落とそうとしていた。
「俺は、何も見てない!だから、忘れろ!」
「准・・・」
ようやく顔を上げた美沙は、自分にも言い聞かせるように、小さく頷いた。

