「美沙、大丈夫?」 「准・・・」 消えてしまいそうな声は、確実に近づいていて、お互いの足音が静まり返る暗闇の中に響いていた。 馴れて来た目で捕らえたのは、確かに人影。 「美沙!」 「准!」 一気にその影に近づき、抱きしめた。 「美沙、大丈夫か?」 「准・・・怖かったよ・・・」 泣きながら抱き着いてくる美沙を抱きしめていた。 怖かったよな。 それより、こいつなんで濡れてるんや? あっ、傘をささないで来たから、俺が濡れてるんか。 しばらくすると、美沙も泣き止んでいるのがわかった。