遊園地デートから数日が経ったある日の朝。


【准へ

お隣さんと二泊三日で沖縄に行ってきます。

念のため、美沙ちゃんの家の合鍵を置いておきます。

母より】


「またかよ!」


というか、旅行なら言って行けよ。


なんで美沙ん家の合鍵を置いていくねん!




俺は、ボサボサの頭を掻きむしり、ソファに座りテレビを観ていた。


美沙も行ったんかな?


そりゃ、娘一人残して行かんよな・・・。


そんなことを考えていると、玄関のチャイムが鳴った。


朝からセールスか?


俺は、出るのがめんどくさくて、居留守を使おうとしていたら、玄関の鍵が開けられているのがわかった。


なんや?


泥棒?


恐る恐る玄関の方に近づき、不審者の動きを探ろうとした。