【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~




「アホなんやから・・・

准は勉強以外は不器用なんやから、好きじゃない子と付き合って、

好きになるなんて・・・できるわけないやん」



美沙に優しい口調で言われた言葉は、長年俺のことを知っているだけあって、重いものであった。



「それ・・・『勉強以外は不器用』って・・・健吾にも言われたし・・・」


自嘲気味に話した後の俺は、ため息をついて俯いた。



「どうするの?このまま会わないことを願って過ごすの?」


「でも・・・」


どうしたら、いんだ。


「准、あれ・・・」


俺は美沙の視線の先を見た。


「実佐ちゃん・・・」


窓の外には、友達と歩いている実佐ちゃんの姿があった。


しかし、どこか浮かない表情をしていた。



「行ってきたら?ちゃんと話しておいで」



「うん。わかった」


席を立ち、走って実佐ちゃんの元へ向かった。