新しい友達作らなきゃと思って、隣のペアの男子、垣野内君に話しかけた。


「はじめまして。菊池結衣です。宜しく!!」


しかし、彼からの反応は無かった。ずっと下を向いたままだ。


不思議に思って、つられて下を見ると、彼が座っていたのは椅子ではなく、車椅子だった。