「委員会早く終わってよかったね」 誰もいない廊下を楓芽と一緒に歩く。 あれ、これって一緒に帰ってもいい感じなのかな。 「ほんとほんと。まだみんな委員会やってるのに帰るって、なんかいけないことしてる気分」 「でも保険委員会はいつも遅いしたまにはこれくらいしてもらわないと」 綺麗な白い歯が薄ピンク色の唇から覗いて。 じっくり見てしまった申し訳なさで、思わず目をそらしてしまった。