石段の上においた手に薫くんの手が重なる。 「もう一回、呼んで 「薫…」 いつも生意気で大人びているのに、今は少し照れ臭そうにしてる。 「キスしていい?…ここに」 薫の指が私の唇をかすった。 「うん…」 目を閉じると、唇が重なった。 「もう一回…」 石段においた手に薫の手が重なる。 お祭りの音をどこか遠くで聞きながら、私は幸せな気持ちを噛みしめるのだった。