夏の短編【2作品】


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「ごめん、遅くなった!」


「大丈夫です。5分遅刻くらいは計算のうちですから」


いつもより混雑した駅でまたもスタスタと歩いて行ってしまう。


「えっ、ちょっとまってよ!」


「なんですか」


「そんなに先歩かれると、はぐれちゃうよ」


地面に視線を落とし何か考えると、私に手を差し出してきた。