夏の短編【2作品】


「じゃあ俺家こっちなんで」


「そっか。じゃあまた次の練習で」


バイバイと言おうとした瞬間、東雲くんが私の腕をつかんだ。


ドキッとしてしまって、慌てて平常心に戻る。


「えっ……と…?」


「…明日練習休みでしたし、祭り一緒に行きません?」


「予定あったら断っていいんで」


「ない、ないよ!一緒に行きたい」


いつもより切羽詰まったような声でいうので、思わず許可してしまった。


「そうですか。じゃあメールで時間とか送るんで」