絶対王子は、ご機嫌ななめ


ベッドに腰掛け、濡れた髪をバスタオルで乾かす。

「まったく、政宗さんったら……」

“初体験”っだって、私の話ちゃんと聞いてた? 

そんな私を昨晩、これでもかってくらい何度も抱いたのに。朝イチで、また抱く?

世間の付き合ってる男女は、みんなそんなもの?

ブツブツと小さな声で文句を言ってるものの、実のところ政宗さんに求められることは嬉しくて。顔は締りのないニヤけ顔になってしまう。


政宗さんはというと。

ひとり機嫌よく、鼻歌交じりにシャワーを浴びている。

昨晩からの運動?に私の身体は悲鳴を上げているというのに、政宗さんは元気そのもの。

『日頃の鍛え方が違うからな』

なんて言うもんだから、思わず『スポーツ選手なんだから当たり前でしょ!』と喉まで出かかってそれを止めた。

政宗さんのことだ、反論したらあとが怖い。

ささっと服を着て、リモコンでテレビの電源を入れる。

今日は月曜日の朝で、いつもなら通勤中で見ることのできないワイドショーがやっていた。

「今日はどんなスクープがあるのかなぁ」

何気なくそうつぶやくと……。

画面いっぱいに、見たことのある顔が映し出されている。