「全員席をはずしてくれるかしら」
メイド達が頭を下げて部屋を出ていく。
私も帰ろうと、美麗を引き連れて退出しようとしたら。
「あなた達は残りなさい」
麗子様に止まられてしまった。
…どうしよう…、嫌な予感しかしない。
恐る恐る振り向くと、麗子様は静かに「ここに座りなさい」と言われたので近くのソファに座った。
「みんなは元気?」
「はい」
みんな…というので思い浮かぶのは「聖龍」のこと。
麗子様も私の前の代の「聖龍」総長だった。
いわゆる先代ということ。
「私も遊びに行こうかしら」
「…みんなお喜びになると思います」
誰も麗子様には逆らえない。
麗子様は昔から無茶ぶりが大好きだった。
きっと、みんな凄いことになるんだろうなぁ。
と、頭の片隅で思いつつも私だって麗子様には逆らえない。
「…お待ちしております」
こう言うしかなかった。


