「…ただいま帰りました、麗子様」
「あら美麗、遅かったわね」
「…連絡が急だったもので…」
「あ、そう」
この人は何故今になって帰ってきたのか。
「そうそう、みなさんにお土産があるんだった」
ガサゴソとキャリーバックを漁り次々と物を出していく。
「はい、これは麗の、これは美麗に」
その場にいるすべての人達に配り終え、
「あら?麗美はどうしたの?」
ニッコリ笑顔で問い詰めてきた。
「麗美姐様はただいま仕事中でございます」
「仕事ねぇ」
「…はい」
「お母様とお父様はお元気?」
「海外にいるので…なんとも」
手紙ではとてもお元気ですけど…と、続けた。
この方が帰ってきたのはハプニングといっていいだろう。
…聞いてないわよ、私…。


