五つの顔を持つ私




最後5件目。

ブラック企業の社長。

SP全員も殺ってもいいというお許しが出た。

騙し屋のきらとみずきや情報屋のみすずが情報を引き出してくれたおかげで横領が発覚した。

皮肉なもんだよな、会社の社長自らが会社の金盗んで横領してたなんてな。

会社の裏側に回って様子を見物すると。

「…うっわー、めっちゃいんじゃん…」

SPや警官がうじゃうじゃ。

…あれ?警察も殺していいって言ってたっけ。

〈いいよ〉

風に乗ってどこからか声が聞こえてきた。

それは紛れもなく空の声。

「了解」

さてと、行きますか。

ガサガサ

「だ、誰だ!!」

必ずみんなそう言うのね。

「出てこい!!」

「隠れても無駄だぞ!!お前はもう、包囲されている」

わ~お、どこぞのテレビでお決まりの台詞。

コツ

「お、お前は…!」

「我が名は闇の使者ルシファー。神の名の下に制裁を」

よし!言えた!

「ル、ルシファーだと!?」

「聞いたことあります!!世界No.1の殺し屋だと」

「世界No.1の殺し屋!?」

動揺してる動揺してる。

「お、お前ら行けー!恐れるな!敵は1人だ!!捕まえろー!!」

…自分が一番怖いくせに。

震える声で戦国時代にタイムスリップしたみたいな号令をかける男。

私はそれをフッと鼻で笑うと勢い良く駆け出した。

「捕まえろー!!」

ザシュッ

「ぎゃゃゃぁ!?」

「追えー!!」

バンバンバン

「…グハッ…」

「逃がすなー!!」

ザクッザクッザクッ

バタバタバタ

次々に倒れていく人達。

赤で彩られた廊下。

「止まれー!!」

誰が止まるかバーカ。

私は走り続けてる、社長の部屋に辿り着くまで。

「いたぞー!!」

「…チッ…」

タッタッタッタッ

「捕まえろー!!」

バンザクッザシュッ

…全員殺っちゃった♪

後は社長だけ★

コンコン

返事がない。

まさか逃げた…とか?

ガチャ

カチャ

「!」

「そこまでだ、ルシファー」

私の眉間に銃を構えたまま社長が言う。

「…それはどうかしら」

「!?」

一瞬のことだった。

私が体をひねり銃を蹴ってさらには男の大事なとこに強烈な蹴りをお見舞いしてあげた。

「…ぬぉぉぉぉ!?」

あまりの痛さに男は気絶。

今度は私が馬乗りになって銃を構える。

形成逆転♪

私の蹴りをお見舞いされて気絶しないヤツなんていない。

私は男の髪を乱暴に持ち上げ、不適に口角を上げて見せた。

「さようなら」

バン

今日の仕事はこれでお終い。