「なんであんなことしたのよ。私だって我慢してたのに」
「仕方ねぇだろ。俺を怒らせたあいつが悪い」
「少しは我慢しなさいよ」
「無理に決まってんだろ」
はぁ…。
「…それで?」
「…はい?」
「君たちは何者なのかな?」
「普通の高校生ですけど?」
「平気でナイフを突き付けてくる奴が普通の高校生かな?」
「………」
「しかもあの動き、普通の高校生にはできないよ?」
「…昔から鍛えられているので」
「どういうこと?」
…もう!しつこいなぁ。
私もキレちゃうぞ~!
「そのままの意味だ」
「そのままって?」
「…あまりしつけぇと殺すぞ」
「美麗!」
私も美麗もしつこいの大嫌い!!
だからって仮にも一般人に向かって殺すはだめでしょ。
はぁ、先が思いやられる…。
「…殺す…?」
そうポツリと呟いたのは薫。
なにかを確信したかのような響き。
なにか気づいたな…。
そう思ったのは私だけじゃないようで。
「あの女…、怪しいな…」
だって殺し屋だもの。
なんて、間違ってもこんなところで言えない。
「おい!!お前ら聞いてんのか!?」
…猿、お前懲りないのな、だからケンカ売る相手は選べっつってんのに、
「美麗が忠告したはずよ。あまり調子に乗らないほうがいいと」
「な、なんだと!?」
「連、やめたほうがいいわよ」
「か、薫!?」
「この二人は怒らせないほうがいいと思うの」
「薫?なにか知っているの?」
「いえ、ただなんとなくそんな気がするの」
「なるほどね。俺もそんな気がするよ」
「…もう帰りたい…」
「我慢しなさい」
私だって帰りたいんだから。
「…お前、龍神の幹部になれ」
「断る」
いきなり一部始終を黙って見ていた総長の潤が命令口調で言った言葉に対して即答の美麗。
「…即答…か。フッ、いい度胸だ」
「あ゛?」
不適に口角を上げたのが気に入らなかったのか睨み付ける美麗。
「絶対にお前を幹部にしてみせる」
「……………」
うわ完全に引いてる…。


